Kindleのまとめ買いのせいで衝動的に漫画を買って読んでるんですけどちょっと「しまったな」と思うことも増えてきました。
「あ、これ面白いけど完結するまでにあと数年かかるやつや」
既刊全て一気読みした後に半年間とか1年単位で待つのって結構しんどいもの。
しかも最近はマンガ業界もブラック企業粛清の波に影響されたのか休載が増えてきているしね。
今日は面白いんだけど休載が多すぎたり、作者の療養のために長期休載になってしまったり、そもそも風呂敷広げすぎて終わんないだろって思っている作品を紹介します。
◆ベルセルク
身の丈を超える巨大な剣や大砲を仕込んだ義手など様々な武器を手に、ひとりゴッド・ハンドを探し出す旅を続ける「黒い剣士」ガッツ。
行き掛かり上共に旅をすることになった妖精パックと共に、各地で人々を脅かしている使徒を追い、狂戦士のような戦いを繰り広げる。
日本が世界に誇るダークファンタジーといえば『ベルセルク』です。
『ふたりエッチ』で有名なヤングアニマルに掲載されています。
1989年から連載開始。エロ、グロ、バイオレンス、ファンタジーでもあり英雄譚でもあるけど作品通してのテーマは復讐劇でもあるのかな。最近復讐感薄れてるけど。
主人公のガッツがなぜ「ゴットハンド」に復讐しようとしているのかを描く過去編「黄金時代篇」は名作すぎて、そして凄惨すぎて軽いトラウマになります。
「触」というんですけどね……愕然としました。初期の頃の作品から醸し出す雰囲気はヤバイです。痛い。練られている世界観も壮大。
が、故に終わる気配がない。そもそも作品に対する描き込みが恐ろしい。
週刊のペースでできるものじゃない。
いや、実際できていないどころか先の見えない休載に突入することもしばしばどころかむしろ休載のほうが多い。
何より物語が壮大過ぎて30年ちかく連載したいま、物語のどの辺まで来ているかが全く読めない。しかも敵が強すぎる。
「ゴットハンド」という敵のボスみたいなのが5人いるけど当然ピンピンしているし、宿敵グリフィス群との戦力差は信じられないほどある。
終わる気配が……みじんもない。
考えたくはないが、作者も物語の終わらせ方を……いや、やめておこう。
連載開始から追っているわけではないが、作品に出会って10年以上。
今思うのは変に新作の短編とか描かずにベルセルクを作者の納得する形で最後までやりきってほしいということ。
それだけです。健康にだけは気をつけて下さい。
◆HUNTER?HUNTER
父と同じハンターになるため、そして父に会うため、ゴンの旅が始まった。
同じようにハンターになるため試験を受ける、レオリオ・クラピカ・キルアと共に、次々と難関を突破していくが…!?
2015年はついに『HUNTER?HUNTER』が一度も掲載されなかった年になりそうです。ええ、みんな大好きハンターハンターですよ。
この記事のタイトル見た瞬間に「ハンターハンター乙★」と思った人ばかりだと思います。ええ。
「冨樫仕事しろ」こんな言葉を全国のニートから言われる日が来るとは氏も考えもしなかったでしょう。
とにかく冨樫先生は休載が多い。しかも、超人気絶頂のタイミングで休載を連発し始めたのがよくない。
冨樫以前、冨樫以後で漫画界全体の休載率が上がっている気がする。感覚値だけど。
特にこの『HUNTER?HUNTER』。「蟻編」というあんなにハラハラした展開は彼にしか書けないと思う。紛れも無い天才。
ただ嫌な予感がするんですよ。今、作品は「新章」に突入しました。
なんというか、今までの世界の遥かに大きい世界がその世界の外側に広がってるんですって奥さん。
ここに来て、風呂敷をブワッサーーーーって広げやがった。これは、『幽遊白書』で魔界編に突入していきなり5000人以上参加する魔界統一トーナメントはじめてそれも途中でほっぽり出して「えいや!」って終わらせた時を彷彿とさせる。
今思うのはただ「冨樫仕事しろ」と「これ以上風呂敷を広げるな」です。
◆冒険王ビィト
舞台は「暗黒の世紀」と呼ばれる時代。魔物を操る魔人によって、人々は苦しい生活を強いられていた。
辺境の地アンクルスの里 で育った主人公の少年ビィトは、魔人を退治する職業「ヴァンデルバスター」になり、
大陸最強との噂も高い「ゼノン戦士団」に入ることを夢見 て勝手にバスターの契約を済ませる。
3年後、修行の末にたくましく成長したビィトの冒険が始まる。
絵を見てわかる人もいると思いますが『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のコンビが手がけた作品です。
「冒険」って言葉好きやな、この人達。ちょうど、漫画喫茶に足繁く通っている時期にこの作品に出会いました。
実は『ダイの大冒険』って大人になってから再読した時のほうが感動が大きくて、
「お?同じコンビの新作あるやんけ」と漫画喫茶で手を出したのが間違いでした。『ダイの大冒険』より駆け足感あるんだけどほんとに王道の少年漫画でして、
「オモシロス、オモシロスー」って読んでいたら既刊全て読み終わり作画の稲田先生の病気療養により休刊となって言うことを知りました。
稲田先生の回復を心よりお祈りしております。
◆ヒストリエ
舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作だ。
蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。
ある日養父がスキタイ人に殺され、自 分の出自を知ったエウメネ スは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだった!
2003年から連載開始。2015年時点で9巻しか出ていませんので1年に1巻以下のペースですね。作者がデビュー前から暖めていた構想ということで、やはり面白いんだけどまだアレキサンダー大王すら出てきていない。
いや、出てきているんだけど即位していないし完結までにどのぐらいかかるんだろうか検討もつかない。
上記の記事でも書いたんだけどこれは『ヒストリエ』に限ったことではない。
休載こそ少なく日本中に歴史漫画を一気に広めている『キングダム』だって35巻ぐらいまででているけどまだまだ先は長い。
『ドリフターズ』も年1巻しか出ない。『ヴィンランド・サガ』は農業やりはじめた(終わったけど)。
バガボンドはいよいよ最終決戦かな?と思わせといて小次郎の教育が始まった。
歴史漫画は壮大で面白いがゆえに、見る者もまた覚悟が必要である。
*続く
◆コータローまかりとおる!
頭髪違反者の功太郎と、風紀委員の麻由美、天光寺は日夜仲良く(?)追いかけっこをしていた。ふとしたきっかけで功太郎は学園の裏を取り仕切る「蛇骨会」会長の後継者争いに巻き込まれ、
学園中央部の時計塔を舞台に蛇骨会幹部の砂土屋俊兵と対峙する。
『コータローまかりとおる!』は59巻出ておりマガジン系の中でも超長期連載の作品。
最近はジャンプ作品が長期連載多すぎて50巻超えとか普通になってきたけど59巻はほんとに長い連載期間でした。
で、59巻も出てると作品で取り扱うジャンルも学園モノからトーナメントになったり、バンドになったり色々代わります。
最初の絵柄は古臭くて読むのがしんどいかもしれないんですが、トーナメントぐらいからどんどん面白くなり最後の「千葉流」編は見事な出来です。
功太郎と第一柔道部、そして美杉留美子のいざこざから、極端流空手道部道場跡地に建てる新設道場を景品とした、柔道の学内予選が開かれる事に。
いつもの面々に、空手を知る為に極端流に入部した柔道少女三船久三、第一柔道部を首になってしまった柔道少年西郷三四郎、柔術家の父に反発する鮫島春樹を加え、極端流柔道部が始動する。
で、続編である「柔道編」。
ここは全編学園内での話になるんですが「柔道漫画」としても面白いと思います。ここまではしっかりと完結。
突然ニューヨークより帰国した功太郎の母親功流美。
忍者であり、功太郎を上回るトラブルメイカーである彼女は新堂家に伝わる秘伝虎の巻を狙うアメリカ忍者を連れて来てしまった。
最先端技術を用いた、NASA 製の特殊忍具をつかい功太郎達に襲いかかるアメリカ忍者。
戦いの中で功太郎は、逃亡防止用の遺伝子組換え破傷風菌を打たれあと5日の命となってしまう。ワクチンを手に入れるため敵の本拠地に乗り込む事とした。
問題はコレ。シリーズ最終章として始まったものです。
コータローの両親が出てきて、ストーリーとしては「柔道編」ではなく前作の影響が大きい。「ほうほう」と思っていたら作者が病気療養に。
ここまで超長期連載してきただけに心配です。良くなったら続きを書いてほしいなあ。
◆あとがき
『バスタード』や『ファイブスター物語』は未完というか休載多いのを知っていたので未読。
『イエスタデイをうたって』は最近完結したんだっけな?
あと『喧嘩商売』『ブラックラグーン』は最近連載始まったらしいので最後まで書いて欲しい。
なにはともあれ最後まで書ききって欲しいものです。
*以上
(´;ω;`)
ピックアップ
あれって柔道編で終わったんじゃなかったのか?
年表があればいいよ派もいるだろうが
キャスカも復活してぼちぼち話が進んでくんじゃない?
20年後くらいには完結してるかもしれんよ
HxH
ベルセルク
バスタード
よつばと
それでも町は廻ってる
小説版アルスラーン戦記普通に出てるのそれ町だけだわ
作画の稲田さんが何らかの病気で執筆出来ないって噂だけど
鷹の団へんは、内容わかるけど。
どこから読み直さなければいけないのかもわからん。
ヒストリエは、作者、結末考えてないんじゃないかなあ。あれは、終わらないと思うぞ。
週刊から月刊に変わってから読んでなかったから知らんかったわ
他の漫画原作もやっちゃうところなんだよなぁ
作画は他の漫画家だから多少は気分転換の意味合いもあるんだろういけど
とりあえずヒストリエに集中していますよ的な姿勢を見せてくれないと
終わらせる気ない感じがして不安になる
そろそろ書きたくても書けない時期になるとおもう。
60過ぎて作家やってる人って少ないし
ところでジオブリは再開出来そうか?
いよいよ巻数=連載年数に突入しつつありますわ(´・ω・`)
どれも年数回しか連載されないが、大人になるとこのくらいでちょうど良い
ちょっと妖精の島にキャスカ預けてくるといって早10年近く・・・